サイト内検索スパム
サイト内検索スパムとは、外部の人間があなたのサイトの検索ボックスに不正なキーワードを入力して、不適切なページを大量に生成する行為です。
この行為は、SEOに悪影響を及ぼすだけでなく、ユーザーにも不快な印象を与える可能性があります。
この記事では、サイト内検索スパムとは何か、なぜSEOに影響するか、どう対策するかを解説します。
SEO影響度 | 導入し易さ | 重要度 |
---|---|---|
★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
サイト内検索結果ページや404ページなど、不要なページのインデックスを防ぐことで、サイト内検索スパムからサイト評価を保護します。
カトさん@PV1億のSEOプロ
- SEO専門家歴15年
- 法人サイトSEO 200件以上
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- 月間1億PVサイトSEO9年担当
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サイト内検索スパムとは
サイト内検索スパムとは、あなたのサイトの検索ボックスに、外部のプログラムが不正なキーワードを入力して、無意味なURLを大量に生成する行為です。
例えば、「バイアグラ」や「カジノ」などのキーワードを入力して、その結果を表示させることがあります。このようにして作られたページは、本来のサイトの内容と関係がなく、品質が低いものです。
サイト内検索スパムの例
サイト内検索スパムの例としては、以下のようなものがあります。
- 「バイアグラ」や「カジノ」などのキーワードを入力して、その結果を表示させる
- 「あいうえお」や「12345」などの意味のないキーワードを入力して、その結果を表示させる
- 意味不明の外国語の単語を表示させる
これらの例では、サイト内検索で生成されたページは、本来のサイトの内容と関係が無く、品質が低いものです。それが大量にGoogleにインデックスされてしまいます。
サイト内検索スパムの目的
サイト内検索スパムの目的は、主に以下の2つです。
- 不正な広告やアフィリエイトリンクを表示させることで、収益を得る
- 検索エンジンに低品質なページをインデックスさせることで、あなたのサイトのランキングを下げる
サイト内検索スパムによるSEOへの影響
サイト内検索スパムがあなたのサイトのSEOに与える影響は、主にインデックス汚染、クロールバジェットの無駄遣い、ユーザー体験の低下の3つです。
これらの影響は、サイト全体の品質やランキングを下げるだけでなく、ユーザーにも不快な印象を与える可能性があります。それぞれの影響について詳しく見ていきましょう。
インデックス汚染
インデックス汚染とは、不要なページが検索エンジンにインデックスされることで、サイト全体の品質が低下する現象です。サイト内検索スパムで生成されたページは、本来のサイトの内容と関係がなく、品質が低いものです。
そのため、検索エンジンはこれらのページを評価しにくくなり、重要なページと区別できなくなります。また、これらのページが検索結果に表示されることで、ユーザーに不適切なコンテンツを見せることにもなります。
クロールバジェットの無駄遣い
クロールバジェットとは、検索エンジンがある期間内にクロールできるページ数の上限です。サイト内検索スパムで生成されたページは、クロールバジェットを消費することで、重要なページがクロールされなくなる可能性があります。
これは、重要なページがインデックスされず、ランキングに反映されないことを意味します。
ユーザー体験の低下
ユーザー体験とは、ユーザーがサイトを利用する際に感じる満足度や快適さです。サイト内検索スパムで生成されたページは、ユーザーにとって価値のないものであり、サイトへの信頼感や満足度を低下させます。
また、これらのページにアクセスしたユーザーは、サイトから離脱したり、直帰したりする可能性が高くなります。これは、サイトのトラフィックやコンバージョン率に悪影響を及ぼします。
サイト内検索スパムを見つける方法
サイト内検索スパムを見つける方法は、主にサーチコンソール、Google検索結果画面です。
これらの方法を使って、自分のサイトに不要なページや不自然なページがないかチェックすることができます。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
サーチコンソールから見つける方法
サーチコンソールでは、サイト内検索の状況を確認することができます。具体的には、以下の手順で見つけることができます。
- サーチコンソールにログインし、対象のサイトを選択する
- 左側のメニューから「ページ」をクリックする
- 「ページのインデックス登録」内の項目の内、グラフが異常動きをしている箇所を探す
- 見慣れないURLが記録されているか確認する
Google検索結果画面から見つける方法
Google検索結果画面から見つける方法は、以下のように行います。
- Googleに「https://あなたのサイト/?s=」と入力して、自分のサイトのインデックスされたページを表示させる
- 不正なキーワードや不自然なキーワードを含むページがあれば、それがサイト内検索スパムで生成された可能性が高い
- また、ページタイトルやメタディスクリプションが不適切なものや重複しているものがあれば、それもサイト内検索スパムで生成された可能性が高い
サイト内検索スパムの対策方法
サイト内検索スパムの対策方法は、主に以下の4つです。
noindexタグの設定
noindexタグとは、検索エンジンにページをインデックスしないように指示するタグです。サイト内検索スパムで生成されたページにnoindexタグを設定することで、インデックス汚染を防ぐことができます。具体的には、以下のようにheadタグ内に記述します。
<meta name="robots" content="noindex">
robots.txtの設定
robots.txtとは、検索エンジンにページをクロールしないように指示するファイルです。サイト内検索スパムで生成されたページをrobots.txtでブロックすることで、クロールバジェットの無駄遣いを防ぐことができます。具体的には、以下のように記述します。
User-agent: *
Disallow: /?s=
Google Search Consoleの設定
Google Search Consoleでは、サイト内検索の状況をモニタリングしたり、不要なページをインデックスから除外したりすることができます。具体的には、以下の手順で行います。
- Google Search Consoleにログインし、対象のサイトを選択する
- 左側のメニューから「削除」をクリックする
- 「新しいリクエスト」を押してGoogle検索から削除したいURLを入力し実行する
サイト内検索の無効化
サイト内検索の無効化とは、サイト内検索機能自体を削除することです。これは、最も根本的な対策方法ですが、ユーザーにとって不便な場合もあります。そのため、必要性や影響度をよく考えてから行うことが重要です。
WordPressでのサイト内検索の無効化のやり方は、プラグインを使う方法とプラグインを使わない方法があります。プラグインを使う方法は、Disable SearchやSearch Meterなどのプラグインをインストールして設定するだけです。プラグインを使わない方法は、以下の手順で行います。
- WordPressの管理画面にログインし、テーマのfunctions.phpファイルを開く
- 以下のコードをファイルの最後に追加する
//サイト内検索を無効化する
function disable_search($query, $error = true) {
if (is_search()) {
$query->is_search = false;
$query->query_vars[s] = false;
$query->query[s] = false;
//エラー画面にリダイレクトする
if ($error == true)
$query->is_404 = true;
}
}
add_action('parse_query', 'disable_search');
add_filter('get_search_form', create_function('$a', "return null;"));
- ファイルを保存して閉じる
これで、サイト内検索機能が無効化され、検索結果ページがエラー画面にリダイレクトされます。サイト内検索スパムからサイトを守ることができます。
まとめ
サイト内検索スパムとは、自分のサイトの検索ボックスに不正なキーワードを入力して、不適切なページを生成する行為です。
この行為は、SEOに悪影響を及ぼすだけでなく、ユーザーにも不快な印象を与える可能性があります。そのため、サイト内検索スパムを見つけて対策することが重要です。
サイト内検索スパムの対策方法は、主に以下の4つです。
- noindexタグの設定:不要なページをインデックスしないようにする
- robots.txtの設定:不要なページをクロールしないようにする
- Google Search Consoleの設定:不要なページをインデックスから除外する
- サイト内検索の無効化:サイト内検索機能自体を削除する