ジャンル選定
SEO対策を始める前に、まずは自分のサイトがどんなジャンルに属するかを決める必要があります。ジャンル選定は、SEO対策の土台となる作業で、サイトの目的やターゲットを明確にする必要があります。
カトさん@PV1億のSEOプロ
- SEO専門家歴15年
- 法人サイトSEO 200件以上
- 個人サイトSEO 50件以上
- 月間1億PVサイトSEO9年担当
- SEOブログで月収400万円
某渋谷サイバー系SEO会社でSEOコンサル→某外資グローバル企業でSEOマネージャー→独立、現在はSEOコンサルと実店舗ビジネスで事業展開中
もっと言うならば、ジャンル選定はSEOに限らず全てのビジネスの出発点です。ここがブレていたり、最適でない場合はどれだけその後のSEOが素晴らしくても、順位が上がらずビジネスは成功しません。
ジャンル選定はビジネスの根幹です!
ジャンル選定の3つのポイント
ジャンル選定をする際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 勝てるジャンル
- 強みを活かせるジャンル
- 競合が少ないジャンル
勝てるジャンルとは
勝てるジャンルとは、自分のサイトが検索エンジンで上位表示されやすいジャンルです。検索ボリュームが高くても競合が多すぎると、上位表示するのが難しくなります。逆に、検索ボリュムが低くても競合が少なければ、上位表示するチャンスがあります。
強みを活かせるジャンルとは
強みを活かせるジャンルとは、自分や自社が持っている知識や経験を生かせるジャンルです。強みを活かせば、ユーザーに価値あるコンテンツを提供できます。また、強みをアピールすることで、サイトの信頼性や差別化も図れます。
競合が少ないジャンルとは
競合が少ないジャンルとは、同じようなサイトやコンテンツが少ないジャンルです。競合が少なければ、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作れば、独占的にアクセスを集められます。また、競合が少ないジャンルは、まだ開拓されていないニッチな市場である可能性もあります。
ジャンル選定の方法
以上の3つのポイントを踏まえて、自分のサイトに合ったジャンルを選びましょう。ジャンル選定は一度で決める必要はありません。複数の候補を挙げて、それぞれのメリットやデメリットを比較してから決めることもできます。
ジャンル選定には色々な手法がありますが、ここではSEOに特化したジャンル選定のやり方を紹介します。
キーワードプランナー
記事のキーワード選定にも利用するキーワードプランナーは、サイトのジャンル選定にもおすすめのツールです。まずはビッグワードから探りを入れて、自社のビジネスの規模や予算などを考慮しながら最適なサイトのコンセプトを決定しましょう。
大企業/予算が潤沢な場合
大企業や予算が潤沢な場合は、超ビッグワードの中からジャンルやサイトのコンセプトを決めることも可能です。目安としては月間検索数100,000超え~50,000以上のジャンルを選んでも問題無いでしょう。
中小企業/予算に制限がある場合
月間検索数の目安としては10,000ほど、多くても50,000までにしておいた方が安全です。これらの数値でもビッグワードのジャンルに入りますが、企業が永続的にサイトにコンテンツを投入できるのであれば将来的には十分射程圏内です。
個人/予算があまり無い場合
個人ブログや個人事業主、1人社長のウェブサイトの場合は、月間検索数5,000くらいまでのジャンルを選択した方が安全です。よほどビジネスに独自性がありSEOに自信があれば10,000超えでも可能ですが、SEO初心者の場合は月間検索数数千くらいのジャンルが現実的です。
検索結果を分析する
ある程度ジャンルを絞ったらサイト全体で狙うキーワードを決めます。そのキーワードで検索結果を見てみましょう。有名企業や大企業ばかりが並んでいる場合は、中小や個人は無理です。他のジャンルを選びましょう。
逆に個人サイトや中小メディアサイト、ウィキページなどが上位に並んでいるようであれば狙い目です。
ジャンル選定の結論
カトさんのこれまでの経験から結論を言えば、まず大枠となるジャンルは王道のものを選びます。例えば、恋愛、お金儲け、健康など。ただしYMYLど真ん中は避けて、その周辺のものです。例えばお金儲けジャンルでは「FX」ではなく「ウェブデザイン」や「SEO」、健康ジャンルでは「不眠症」ではなく「アロマオイル」など。この辺りはYMYLにはカテゴライズされませんが、王道ジャンルに近いものなので需要があります。
次に王道ジャンルに対して、掛け合わせる新しい切り口を見つけます。これはターゲットを極端に絞っても良いですし、斬新な解決方法でも良いです。先程のジャンルに掛け合わせた例では、「ウェブデザイン x シニア」、「SEO x パン屋さん」、「アロマオイル x 安眠スプレー」。
このように、完全にオリジナルのジャンルを探すのではなく、王道ジャンルの中から新しい切り口を探すという進め方が、SEO的には勝ちパターンとなってオススメです。